大規模修繕で工事範囲をどこまで決める?優先順位の付け方を解説
こんにちは!リペアウィズです!! 築20年を超えたアパート・マンションでは、「大規模修繕をそろそろ考えたいけれど、どこまで工事をすればよいのか分からない」と悩む大家さんが多くいらっしゃいます。外壁塗装、防水工事、鉄部塗装、タイル補修など、大規模修繕にはさまざまな工事があり、すべてを同時に実施すると費用が大きくなる場合があります。 大規模修繕の工事範囲を決めるためには、建物診断を行い、建物の劣化状況を確認することが重要です。建物診断では、外壁のひび割れ、塗膜の劣化、タイルの浮き、シーリングの劣化、防水層の劣化、鉄部のサビなどを確認します。 この記事では、大規模修繕で工事範囲を決める方法と、建物診断が必要な理由、修繕工事の優先順位について分かりやすく解説します。記事を読むことで、限られた修繕予算をどの工事に使えばよいのか、どのような基準で工事範囲を決めればよいのかが分かります。 築20年を超えたアパート・マンションを経営している大家さんや、大規模修繕の費用をできるだけ無駄なく使いたい大家さんに読んでいただきたいです。
大規模修繕で工事範囲を決めるなら建物診断が必要
大規模修繕の工事範囲は、建物の築年数だけで決めるのではなく、建物診断によって実際の劣化状況を確認して決めることが大切です。築20年を超えた建物でも、立地条件や使用されている材料、これまでのメンテナンス状況によって劣化の進み方は異なります。反対に、築年数が比較的浅い建物でも、雨水が当たりやすい場所や日当たりの強い場所では劣化が進んでいる場合があります。
大規模修繕で建物診断が必要な理由
大規模修繕で建物診断が必要な理由は、目視だけでは判断できない劣化箇所を含めて、建物全体の状態を確認するためです。建物診断では、外壁のひび割れや欠損、タイルの浮き、シーリング材の劣化、塗膜のチョーキング、防水層の膨れやひび割れなどを確認します。
例えば、外壁に小さなひび割れが見つかった場合でも、ひび割れの幅や長さ、発生場所によって必要な補修方法は変わります。タイルについても、表面から大きな異常が見えなくても、内部で浮きが発生している場合があります。建物診断によって劣化状況を把握すると、必要な工事と不要な工事を分けやすくなります。
実際の大規模修繕では、最初の見積もりを見て「すべて工事したほうがよいのか」と不安になる大家さんもいます。建物診断の結果をもとに工事範囲を整理すると、修繕費用の使い方を考えやすくなります。
大規模修繕の工事範囲は劣化状況で決める
大規模修繕の工事範囲は、建物の劣化状況と今後の維持管理を考えて決めることが重要です。外壁に広い範囲で塗膜の劣化が見られる場合には外壁塗装が必要になる可能性があります。防水層の劣化が進んでいる場合には、防水工事を優先する必要があります。
鉄骨階段や手すりなどにサビが発生している場合には、鉄部塗装だけではなく、サビの進行状況も確認する必要があります。サビによって鉄部の腐食が進んでいる場合には、塗装前に下地補修や部材交換が必要になるケースもあります。
大規模修繕では、「見た目をきれいにする工事」と「建物を守るための工事」を分けて考えることも大切です。外壁の色を変更する工事よりも、雨水の侵入を防ぐ防水工事や劣化した下地の補修を優先したほうが、建物を長く維持するうえで効果的な場合があります。
大規模修繕の工事範囲を決める前に確認する項目
大規模修繕の工事範囲を決める前には、外壁、防水、鉄部、シーリング、タイルなど複数の項目を確認する必要があります。特に築20年以上のアパート・マンションでは、複数の劣化症状が同時に発生しているケースがあります。
確認する代表的な項目には、外壁のひび割れ、外壁塗膜の劣化、タイルの浮きや剥落、シーリングの硬化や破断、屋上防水の劣化、バルコニー防水の劣化、鉄部のサビ、雨樋の破損などがあります。
さらに、過去に実施した大規模修繕の時期や工事内容も確認します。前回の大規模修繕から10年以上経過している場合には、前回工事で補修した場所の状態も確認する必要があります。
大規模修繕の工事範囲は優先順位を決めて考える
大規模修繕の工事範囲を決める際には、建物への影響が大きい工事から優先順位を付けることがポイントです。修繕費用には限りがあるため、すべての工事を同じ重要度で考える必要はありません。安全性、雨漏り防止、劣化の進行防止、見た目の改善という順番で考えると、工事範囲を整理しやすくなります。
①大規模修繕では安全に関わる工事を優先する
大規模修繕では、居住者や周辺環境の安全に関係する劣化を最優先で補修します。外壁の欠損やタイルの浮き、タイルの剥落などは、落下によって通行人や居住者に被害を与える可能性があります。
例えば、外壁タイルに浮きが多数確認された場合には、外壁塗装だけを実施して終わりにすることはできません。タイルの浮き部分を補修し、必要に応じて張り替えるなどの対応が必要になります。
鉄骨階段や手すりについても、安全性を優先して確認します。腐食が進んだ鉄部は強度に影響する可能性があるため、単純な塗装だけではなく、補修や交換の必要性を確認します。
②大規模修繕では雨漏りにつながる工事を優先する
大規模修繕では、雨漏りにつながる劣化も優先して対応する必要があります。屋上やバルコニーの防水層が劣化すると、雨水が建物内部へ侵入する可能性があります。外壁のひび割れやシーリングの劣化も、雨水が建物内部へ入り込む原因になる場合があります。
雨漏りが発生してから修繕すると、外壁や防水層だけではなく、室内の天井や壁、断熱材などまで補修が必要になる場合があります。雨漏りの原因によっては、修繕範囲が広がり、工事費用も大きくなる可能性があります。
そのため、建物診断で雨水の侵入につながる劣化を確認した場合には、早めに補修計画へ組み込むことが大切です。
③大規模修繕では美観に関する工事を調整する
大規模修繕では、美観に関する工事も重要ですが、安全性や防水性に関する工事を優先したうえで予算を調整します。外壁塗装によって建物の印象をきれいにすることは、入居者から見た建物の印象を改善する効果があります。
しかし、外壁の色変更やデザイン変更だけでは建物の劣化を止めることはできません。外壁塗装を行う場合でも、ひび割れ補修や下地補修を適切に行ったうえで塗装することが重要です。
限られた予算で大規模修繕を行う場合には、「安全性」「防水性」「劣化防止」「美観」の順番で優先順位を考えると、工事範囲を決めやすくなります。
大規模修繕の工事範囲は予算と将来計画も考えて決める
大規模修繕の工事範囲は、現在の劣化状況だけではなく、今後10年程度の建物管理も考えて決めることが重要です。例えば、今回の修繕で防水工事を見送った場合、数年後に雨漏りが発生して追加工事が必要になる可能性があります。
一方で、劣化が少ない場所まで一律に工事すると、必要以上に修繕費用が増える可能性があります。建物診断によって劣化箇所を確認し、緊急性の高い工事、数年以内に必要になる工事、現時点では経過観察できる工事に分ける方法がおすすめです。
例えば、修繕予算が1,000万円の場合でも、1,000万円をすべて外壁塗装に使う必要があるとは限りません。外壁補修、防水工事、シーリング工事、鉄部補修などに予算を配分し、建物全体の劣化を抑えることが重要です。
大規模修繕の見積もりを比較するときには、金額だけで判断しないことも大切です。工事範囲、使用材料、補修方法、保証内容、施工後の点検などを確認し、建物に必要な工事が含まれているかを確認しましょう。
まとめ
大規模修繕で工事範囲を決めるときには、築年数だけで判断せず、建物診断によって現在の劣化状況を把握することが重要です。建物診断では、外壁、タイル、シーリング、防水、鉄部などを確認し、建物の状態に合った修繕計画を作成します。
工事範囲を決める際には、安全性に関わる工事、雨漏りにつながる工事、劣化の進行を防ぐ工事、美観を改善する工事の順番で優先順位を考えると判断しやすくなります。
また、修繕予算に限りがある場合には、すべての工事を一度に実施するのではなく、緊急性や将来的なリスクを考えて工事を分ける方法もあります。大規模修繕は一度の工事費用だけではなく、今後の維持管理費用まで含めて考えることが大切です。
築20年を超えたアパート・マンションでは、外壁や防水など複数の場所で劣化が進んでいる可能性があります。大規模修繕の工事範囲に悩んでいる大家さんは、まず建物診断を実施して、必要な工事を整理することをおすすめします。
藤沢市でアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事を検討している方は、是非この記事を参考にしてくださいね!
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