シーリング(コーキング)はどんな時に劣化するの?劣化原因や症状について解析!
今回は、外壁シーリング(コーキング)の劣化原因についてお伝えてしていきます。
なぜ外壁シーリングは劣化するのか?何が原因なのか?
外壁シーリングの劣化原因や症状、対処法についてお伝えしていきます。
シーリングの劣化原因
外壁シーリングの寿命は、一般的に約5年~10年程と言われています。
シーリングはゴム状のような弾性の素材でできており、外壁などの硬い素材に比べて劣化しやすいという特性があります。
その劣化原因は様々です。
天候条件
外壁シーリングは、常に外部の影響を受けております。外部の気候条件は外壁シーリングに影響を与える主要要因です。長期間の降雨、極端な気温の変化、毎日受ける紫外線のダメージ、、、などシーリング材料を劣化させる可能性があります。それに加えて、建物の立地条件、日照条件、気候条件が傷みの進行に左右していきます。
年齢と摩耗
どの素材もそうですが、外壁シーリングも時間の経過とともに劣化します。環境ストレスや天候条件などによってシーリング材料が徐々に劣化し、ひび割れや剥がれ、密封性の低下などの問題が生じてきます。
化学的な影響
外部からの化学物質や汚染物質の影響もシーリングの劣化に影響があります。大気中の酸性物質や化学薬品、汚染された空気などがシーリング材料に対して腐食や変色を引き起こすことがあります。近年では、黄砂、光化学スモッグ、PM2.5、酸性雨、工場の煙など様々な大気汚染が発生しています。そういった化学的な影響もシーリング材料に影響を与えています。
施工不良
適切なシーリング材を使用しなかったり、適切な施工方法を行わなかった場合、劣化が早まることがあります。施工時に不適切なプロセスや材料の選択、不十分な接着、不適切な密着などが原因となる可能性があります。新築時などは、入念に確認してみましょう。
構造的な変動
建物の構造的な変化や振動もシーリングの劣化を引き起こす可能性があります。地震や建物の沈下、建築物の拡張・収縮などがシーリング材料に負担をかけ、劣化を促進させることがあります。
シーリングの劣化症状
それでは、次にシーリングの劣化症状についてみていきましょう。代表的なものをお伝えてしていきます。
ひび割れ・破断
ひび割れとは線のように亀裂が入っている状態です。シーリングのひび割れには、長期的な紫外線の影響があります
シーリングに含まれている可塑剤(柔軟性を保つ役割)が紫外線によって気化され、表面に出てひび割れに繋がっています。
また地震による揺れ、構造的な変動によってもひび割れが入る可能性があります。
ひび割れは放置すると、さらに大きく広がりシーリング材が裂けてしまったり穴が空いて破断してしまします。
そうすると、隙間から雨水が浸入し、雨漏りの要因となってしまいます。
肉やせ
ゴム状の素材が、痩せ細って真ん中に亀裂が入っている状態をいいます。可塑剤が表面に溶け出して、シーリング材の厚みが減少してしまいます。さらに弾力性がなくなり、シーリング材自体が硬くなってしまします。硬くなってしまうと地震などの揺れ建物の変動からの耐候性が低下し、ひび割れが発生しやすくなります。そのため、雨漏れの要因や建物強度に影響を与える恐れがあります。肉やせの原因としては、充填時の材料不足やプライマー塗布不足などがあります。
欠落
こちらはシーリング材が完全に剥がれて取れてしまっている状態です。ひび割れや破断を放置してしまうと、欠落へ繋がります。建材との間の隙間が見えていて、コーキングが全く無い状態なので早急に対処しましょう。
ブリード
ブリードとはシーリング材に沿って黒いシミっぽいものが滲み出てくる現象です。シーリング材の可塑剤が、汚れや塗料などと化学反応をし滲み出てきます。シーリング材の弾力性が低下し、劣化のスピードも早まっていきます。
いかがでしたか?
外壁シーリングはお家の様々な場所で使われ非常に重要な役割をしています。
シーリングの寿命は一般的に5年~10年と言われていますので、上記のような症状がないか是非確認してみてください。
少しだけならと思っていますと、そこから水が浸入してしまい将来的には大きなダメージに繋がり出費も大きくなります。
手遅れになる前に是非一度ご相談くださいませ。