マンション・アパートの大規模修繕完全ガイド|工事範囲・業者選び・総会・居住者対応まで徹底解説
こんにちは!リペアウィズです!!
マンションやアパートの大規模修繕を検討している大家さんや管理組合の皆様の中には、「大規模修繕は何から始めればいいの?」「どこまで工事すればいいの?」「管理会社に任せておけば大丈夫?」「工事中は入居者の生活に影響する?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
大規模修繕は、外壁塗装や防水工事を行うだけの工事ではありません。建物の劣化状況を確認し、必要な工事範囲を決め、施工会社を選び、工事内容や費用について関係者の合意を得る必要があります。マンションでは、管理組合や修繕委員会、居住者への説明も重要になります。
さらに、工事が始まった後には、足場の設置、洗濯物の制限、バルコニーの片付け、駐車場の利用制限、騒音や臭気など、居住者の生活に影響する場面もあります。大規模修繕をスムーズに進めるためには、工事前だけではなく、工事中の対応まで考えておくことが大切です。
この記事では、マンション・アパートの大規模修繕について、工事を始める前に確認したいポイントから、工事範囲の決め方、管理会社と修繕会社の違い、総会で決める内容、居住者への配慮、駐車場の対応までをまとめて解説します。
大規模修繕の全体像を知りたい大家さん、管理組合の理事や修繕委員の方、初めて大規模修繕を検討している方におすすめの記事です。
大規模修繕は「建物の状態を知る」ことから始める
大規模修繕を計画するときに最初に考えたいのが、建物のどこが劣化しているのかを確認することです。築年数だけを基準にして工事範囲を決めると、本当に修繕が必要な部分を見落としたり、反対に必要性の低い工事まで実施したりする可能性があります。
同じ築20年のマンションでも、立地条件、日当たり、雨風の当たり方、過去の修繕履歴、使用されている材料などによって劣化状況は異なります。そのため、大規模修繕では建物診断を行い、現在の建物の状態を確認することが重要です。
大規模修繕の工事範囲はどうやって決める?
大規模修繕では、外壁塗装、防水工事、鉄部塗装、タイル補修、シーリング工事など、さまざまな工事が候補になります。しかし、予算には限りがあるため、すべての工事を同じタイミングで行えるとは限りません。
そこで重要になるのが、劣化状況に応じた優先順位です。例えば、外壁の塗膜が広い範囲で劣化している場合には外壁塗装を検討します。屋上やバルコニーの防水層が劣化している場合には、防水工事を優先する必要があります。
鉄骨階段や手すりにサビがある場合も、単純に塗装すればよいとは限りません。腐食が進んでいる場合には、塗装前に鉄部補修や部材交換が必要になる可能性があります。
つまり、大規模修繕の工事範囲は「築年数」だけではなく、「現在の劣化状態」と「今後どのように建物を維持するか」を考えて決めることが重要です。
大規模修繕の工事範囲については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
▶「大規模修繕で工事範囲をどこまで決める?優先順位の付け方を解説」
大規模修繕で確認したい建物の劣化
大規模修繕では、外壁だけを確認すれば十分というわけではありません。建物の外壁、タイル、シーリング、防水、鉄部、階段、廊下、手すりなど、さまざまな部分を確認する必要があります。
外壁では、ひび割れ、塗膜の剥がれ、浮き、欠損などを確認します。タイルでは、表面から分かりにくい浮きやひび割れを確認します。シーリングでは、硬化、ひび割れ、剥離などの状態を確認します。
屋上やバルコニーなどの防水部分では、防水層の膨れ、ひび割れ、剥がれ、排水口周辺の劣化などを確認します。鉄部では、サビや塗膜の剥がれだけではなく、腐食の進行状況も確認します。
建物診断によって劣化箇所を把握しておけば、必要な修繕を整理できます。劣化の程度によっては、部分補修で対応できる場合もあります。反対に、劣化が進行している場合には、下地補修や交換など大きな工事が必要になる可能性があります。
建物診断の結果は、大規模修繕の見積もりを比較するときにも役立ちます。複数の施工会社から見積もりを取得する場合も、同じ劣化状況をもとに比較することで、工事内容の違いを確認しやすくなります。
大規模修繕の工事範囲を決めるときに考えたい優先順位
大規模修繕の工事範囲を決めるときは、「見た目をきれいにする工事」と「建物を守るために必要な工事」を分けて考えることが大切です。
例えば、外壁の色あせは建物の美観に関係します。一方で、外壁のひび割れやシーリングの劣化は、雨水の浸入や下地の劣化につながる可能性があります。防水層の劣化も、漏水を防ぐという意味で優先的に確認したい部分です。
修繕範囲を決めるときは、劣化の程度、建物への影響、安全性、今後の修繕計画、予算などを総合的に考える必要があります。
大規模修繕では必要な工事と不要な工事を整理する
大規模修繕の見積書を見ると、工事項目が多く、「すべて工事したほうがいいのではないか」と不安になる大家さんもいます。しかし、建物診断の結果を確認しながら工事範囲を整理すれば、優先順位をつけて修繕計画を立てることができます。
一度にすべてを直すのではなく、今すぐ必要な工事、数年以内に検討したい工事、次回の大規模修繕で検討する工事に分ける方法もあります。
限られた予算を有効に使うためには、見積金額だけで判断せず、「なぜこの工事が必要なのか」を確認することが大切です。
また、工事範囲を決めるときには、建物の安全性を優先することも重要です。外壁の剥落や鉄部の腐食など、入居者や周辺の安全に関係する劣化は、見た目の問題よりも優先して修繕を検討する必要があります。
大規模修繕の費用と工事範囲のバランスを考える
大規模修繕では、工事範囲を広げれば費用も増加します。そのため、予算と工事内容のバランスを考える必要があります。
例えば、外壁塗装、防水工事、シーリング工事、鉄部塗装などをすべて同時に行う場合には、まとまった費用が必要になります。建物の劣化状況によっては、足場を設置している期間にまとめて工事を行ったほうが効率的な場合もあります。
大規模修繕の計画では、単純に「安い見積もり」を選ぶのではなく、必要な工事が含まれているかを確認することが重要です。工事範囲が極端に少ない見積もりでは、後から追加工事が発生する可能性もあります。
反対に、必要性が低い工事まで含まれている場合には、工事内容を見直すことで予算を調整できる可能性があります。
大規模修繕は管理会社と修繕会社のどちらに相談する?
大規模修繕を検討するとき、「まず管理会社に相談するべきなのか、それとも修繕会社に直接相談していいのか」と迷う方もいるでしょう。管理会社と修繕会社は、どちらも建物の維持に関係しますが、役割は異なります。
管理会社は、共用部分の清掃、設備点検、入居者対応、建物のトラブル対応など、日常的な管理を行います。一方、修繕会社は、建物診断、外壁補修、外壁塗装、防水工事、鉄部塗装、大規模修繕などを専門的に行います。
管理会社に相談するメリット
管理会社は普段から建物を管理しているため、過去の修繕履歴や建物の状況を把握している場合があります。また、入居者への案内や問い合わせ対応を任せられる点もメリットです。
ただし、管理会社が修繕工事を自社で施工するとは限りません。管理会社が窓口になり、実際の施工は別の修繕会社が行うケースもあります。そのため、見積書の内容や施工方法について分からない部分があれば、内容を確認することが重要です。
修繕会社へ直接相談するメリット
修繕会社へ直接相談すると、建物の劣化状況を専門的に確認してもらえるというメリットがあります。建物診断から施工まで対応する会社であれば、調査結果を工事内容へ反映しやすくなります。
修繕会社を選ぶときには、価格だけではなく、大規模修繕の施工実績、建物診断の内容、工事内容の説明、保証、アフターフォローなども確認しましょう。
管理会社と修繕会社の違いや、それぞれに依頼するメリット・注意点については、以下の記事で詳しく解説しています。
▶「管理会社と修繕会社の違いとは?それぞれの役割や依頼するタイミングを解説」
大規模修繕の施工会社を選ぶときのポイント
大規模修繕は建物全体に関係する工事になるため、施工会社選びも重要です。複数の施工会社から見積もりを取得する場合には、金額だけではなく、工事内容や担当者の対応まで比較しましょう。
確認したいポイントは、施工実績、建物診断の内容、見積書の分かりやすさ、工事内容の説明、現場管理、安全対策、保証内容などです。
見積書では、工事一式という表記だけで金額が記載されていないか確認しましょう。材料費、施工費、数量などが分かる見積書であれば、他社との比較もしやすくなります。
担当者が質問に対して分かりやすく説明してくれるかどうかも重要です。大規模修繕では専門的な内容が多いため、分からない内容をそのままにせず、納得できるまで確認しましょう。
マンションの大規模修繕は総会で何を決める?
分譲マンションの大規模修繕では、管理組合として工事内容や費用などについて意思決定する必要があります。大規模修繕は建物全体に関わる工事になるため、一部の人だけで決めるのではなく、区分所有者へ分かりやすく説明することが重要です。
大規模修繕の準備では、長期修繕計画の確認、建物調査、工事範囲の検討、施工会社の選定、見積内容の比較など、多くの項目を整理する必要があります。
大規模修繕の総会前に準備しておきたいこと
総会で大規模修繕について説明する場合には、「なぜ工事が必要なのか」「どの部分を修繕するのか」「どれくらいの費用が必要なのか」「どの施工会社へ依頼するのか」などを整理しておくことが大切です。
建物診断の結果や修繕工事の内容を資料にまとめることで、区分所有者が判断しやすくなります。専門用語を並べるだけではなく、写真や図面などを使い、劣化状況と修繕の必要性を分かりやすく説明することも重要です。
大規模修繕の総会で確認したい工事内容と費用
大規模修繕について総会で説明するときは、工事内容と費用の関係を分かりやすく示すことが重要です。例えば、外壁塗装にいくら、防水工事にいくら、鉄部補修にいくら必要なのかを項目ごとに整理します。
工事を行う理由も合わせて説明すると、区分所有者が工事の必要性を理解しやすくなります。劣化写真や建物診断の結果を提示し、修繕しない場合にどのようなリスクがあるのかも説明しましょう。
総会で決める内容や大規模修繕の準備については、以下の記事で詳しく解説しています。
▶「マンションの大規模修繕工事は総会で何を決める?決議・議案・準備の流れを徹底解説」
大規模修繕中は居住者の生活にどんな影響がある?
大規模修繕では、建物を修繕することだけではなく、居住者が工事期間中もできるだけ安心して生活できるように配慮することが重要です。
足場の設置、高圧洗浄、外壁塗装、防水工事などが行われると、洗濯物を干せない期間が発生したり、バルコニーの片付けが必要になったりする場合があります。また、足場やメッシュシートによって室内が暗く感じたり、塗料の臭いが気になったりする可能性もあります。
大規模修繕で居住者に協力してもらうこと
バルコニーが工事範囲に含まれる場合には、私物の片付けをお願いすることがあります。高圧洗浄や塗装を行う場合には、洗濯物を室内に入れてもらう必要がある場合もあります。
また、足場と干渉する場所にBS・CSアンテナがある場合には、取り外しをお願いするケースがあります。網戸やサッシの工事では、室内から作業する必要があり、在宅をお願いする場合もあります。
大規模修繕では事前の情報共有が重要
大規模修繕では、「いつから」「どこで」「何の工事を行うのか」を事前に伝えることが重要です。工事期間だけを伝えるのではなく、洗濯物を干せない期間、バルコニーを使用できない期間、車両移動が必要な期間などを具体的に伝えると、居住者が準備しやすくなります。
工事中の居住者への協力事項や生活への影響については、以下の記事で詳しく紹介しています。
▶「大規模修繕を実施する際には、居住者の過ごし方に制限がかかる?協力をお願いする内容や、留意点について解説」
大規模修繕中の駐車場はどうなる?
大規模修繕で意外と問題になりやすいのが駐車場です。建物周辺に足場を設置したり、工事車両や資材置き場として駐車場を使用したりする場合、普段どおりに駐車場を利用できなくなる可能性があります。
また、高圧洗浄では水が飛散する可能性があり、外壁塗装では風向きによって塗料が飛散する可能性があります。そのため、施工範囲の近くに駐車している車両について、移動をお願いするケースがあります。
大規模修繕では駐車場の使用制限が発生する場合がある
足場の設置スペース、工事車両の出入り、資材置き場などが必要になると、一部の駐車区画が使用できなくなる場合があります。敷地の狭いアパートでは、駐車場の使用制限が大きくなる可能性があります。
駐車場の台数が不足する場合には、近隣の月極駐車場を一時的に利用する方法もあります。代替駐車場を使用する場合には、契約方法や費用負担について事前に確認しておく必要があります。
大規模修繕の駐車場トラブルを防ぐためにできること
駐車場トラブルを防ぐためには、工事前の情報共有が重要です。車両移動が必要な日、使用できない駐車区画、工事時間、代替駐車場の場所などを具体的に案内しましょう。
口頭だけで伝えるのではなく、書面や掲示板を活用する方法も有効です。工事スケジュールに変更が発生した場合には、変更内容をできるだけ早く周知することも大切です。
大規模修繕中の駐車場については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
大規模修繕をスムーズに進めるために重要なこと
大規模修繕を成功させるためには、工事開始後の対応だけではなく、工事前の準備が重要です。特に、建物診断、工事範囲の決定、施工会社の選定、予算の確認、居住者への説明を順番に整理しておく必要があります。
大規模修繕では建物診断から始める
最初に建物診断を行い、建物の劣化状態を確認します。建物診断の結果をもとに、修繕が必要な場所と優先順位を整理します。
建物診断を行わずに工事範囲を決めると、必要な補修を見落とす可能性があります。反対に、劣化していない部分まで工事範囲に含めると、予算を必要以上に使う可能性があります。
大規模修繕では工事範囲と予算を整理する
工事範囲を決める際には、劣化状況だけではなく、予算や今後の長期修繕計画も考慮します。すべての工事を同時に行うことが難しい場合には、緊急性や建物への影響を考えて優先順位を設定します。
工事内容を決める前に、現在の修繕積立金や今後の資金計画を確認することも大切です。費用だけで判断せず、建物を長く維持するために必要な工事を優先して計画しましょう。
大規模修繕では施工会社を慎重に選ぶ
施工会社を選ぶときは、工事金額だけで比較しないことが重要です。建物診断の内容、施工実績、工事内容の説明、現場管理、安全対策、保証、アフターフォローなどを確認しましょう。
特に大規模修繕では、工事期間が長くなるケースもあります。工事中に発生した問題への対応力や、居住者からの問い合わせに対する体制も確認しておくと安心です。
大規模修繕では居住者への説明を丁寧に行う
大規模修繕では、工事期間中に居住者の生活へ影響が出る場合があります。洗濯物、バルコニー、駐車場、騒音、振動、臭気など、生活に関係する情報を事前に伝えることで、工事への理解を得やすくなります。
工事中に予定が変更になった場合も、変更内容をできるだけ早く知らせることが重要です。居住者が工事の予定を把握できる状態を作ることで、不要な不安やトラブルを減らしやすくなります。
まとめ
マンション・アパートの大規模修繕は、外壁塗装や防水工事だけを考えればよい工事ではありません。建物診断を行い、劣化状況を確認したうえで工事範囲を決め、施工会社を選び、必要な説明や合意形成を行うことが重要です。
大規模修繕の工事範囲を決める際には、建物診断をもとに優先順位を設定することが大切です。管理会社と修繕会社では役割が異なるため、それぞれの特徴を理解して相談先を選ぶことも重要です。
分譲マンションでは、工事内容や費用、施工会社の選定などについて管理組合として意思決定する必要があります。工事中には、洗濯物、バルコニー、足場、駐車場など、居住者の生活に影響する可能性があります。
特に大規模修繕では、「工事をきちんと施工すること」と「居住者が安心して生活できる環境を維持すること」の両方が重要です。工事前から具体的なスケジュールや協力事項を伝え、工事中も変更点をこまめに共有することで、トラブルを防ぎやすくなります。
大規模修繕を成功させるためには、建物の状態、工事内容、費用、施工会社、居住者への配慮を総合的に考えることが大切です。分からないことをそのままにせず、建物診断や見積もりの段階で専門業者へ相談しておくと安心です。
藤沢市でアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事を検討している方は、是非この記事を参考にしてくださいね!
リペアウィズでは、藤沢市でお客様にピッタリのプランを提案しています。
藤沢市のアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事はリペアウィズお任せください!!









